サーバの運用管理を行うには、決められた周期で同じことを定期実行する必要があります。例えばバックアップやサーバ再起動などです。これらの定期実行処理のことをジョブといいます。
ジョブ管理を行うにはジョブ管理ツールを導入していくことになりますが、簡単なジョブ管理であればWindowsサーバの場合、タスクスケジューラで実行可能です。
Windowsタスクスケジューラによるジョブ管理の特徴
Windowsタスクスケジューラは手軽に利用できる反面、機能面でできないことも多いです。利用するアプリケーションがWindowsタスクスケジューラのジョブ管理機能で充分足りていることを確認した上で活用しましょう。
メリット
OS標準の機能なので、無料で簡単に利用することができます。定期的に決まった日時にジョブ実行するといった、シンプルなジョブ実行には最適です。
デメリット
ジョブ管理のための必要最低限な機能しか提供されていません。ジョブとジョブ同士の連携、複数インタンス間に跨ったジョブ実行、実行結果を確認するモニタリング機能、といったことはできません。
Windowsタスクスケジューラでできること
決まった時刻にサーバを自動でシャットダウン
サーバを計画停電前に自動シャットダウンしたり、クライアントPCで業務終了後起動状態になっているPCをシャットダウンしたりする際には便利です。
Windows Serverの場合、シャットダウンを実行するアカウントはAdministrators(あるいはBackup Operatorsなどの)グループに所属している必要があります。
シャットダウンには、shutdownコマンドを使用します。shutdownコマンドには、以下のオプションがあります。
オプション | 意味 |
---|---|
-s | シャットダウンする |
-r | 再起動する |
-l | ログオフする |
-f | 実行中のプロセスを警告なしで強制終了する |
-t xx | 処理開始までの時間xx(秒)を指定する(デフォルトは30秒) |
-c “記入コメント” | “記入コメント”をイベントログに書き込む |
例えば、「shutdown -s -f -t 60」といった指定となります。
決まった時刻にサーバを再起動
再起動の場合は、オプションで上の表の「-r」オプションを指定します。
Linuxのジョブ管理
Linuxの場合、cronでジョブ管理することができます。
cronは、RedHat系ディストリビューションで標準インストールされいます。