AWS Route 53によるフェイルオーバー

  • 2022.02.06
  • AWS
AWS Route 53によるフェイルオーバー

Route 53 を使用してリソースの正常性を確認し、DNS クエリに対する応答として正常なリソースのみ返るようにすることができます。

DNS フェイルオーバーの設定の種類

アクティブ/パッシブ

アクティブ/パッシブの DNS フェイルオーバーは、1 つのプライマリリソースと、 1 つのセカンダリリソースを使用する最もシンプルな方法です。

Route 53 はプライマリリソースをアクティブに返します。プライマリリソースに障害が発生した場合、Route 53 はセカンダリリソースを返します。
この方法は、フェールオーバーポリシーを使用して設定します。

アクティブ/アクティブ

アクティブ/アクティブの DNS フェイルオーバーは、DNS クエリに複数のリソースを返します。正常でないリソースがあった場合、Route 53 は別の正常なリソースにフェイルバックします。この方法は、フェールオーバー以外のルーティングポリシーを使用して設定します。

災害発生時のRoute 53を使ったフェイルオーバー機能について

Route 53 のフェイルオーバー機能とマルチサイト(ホットスタンバイ)

マルチサイト(ホットスタンバイ)の場合は、Route 53により自動的にフェイルオーバーすることができます。


Route 53 のフェイルオーバー機能とマルチサイト(ホットスタンバイ)
Route 53 のフェイルオーバー機能とマルチサイト(ホットスタンバイ)

ただしオンプレとの接続があって内部DNSサーバを利用している場合は、内部DNSサーバも切り替える必要があります。こちらも自動で切替可能だといいのですが、手動となるとひと手間掛かることになりますね。

Route 53 のフェイルオーバー機能とバックアップ&リストア

バックアップ&リストアの場合は、災害発生後サービス開始までに復旧作業があるため、Route 53により自動的にフェイルオーバーすることはできず、接続先を 手作業でDR サイトに切り替えることとなります。


Route 53 のフェイルオーバー機能とバックアップ&リストア
Route 53 のフェイルオーバー機能とバックアップ&リストア

パイロットライト、ウォームスタンバイも同様です。

Route 53 のフェイルオーバー機能とSorryページ表示

主リージョンに障害が発生した時に、副リージョンにS3に配置したsorryページを表示するようにすることもできます。


Route 53 のフェイルオーバー機能とSorryページ表示
Route 53 のフェイルオーバー機能とSorryページ表示

S3単体ではhttpsを処理できませんので、CloudFront経由でS3にアクセスするようにします。

参考情報

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